個も法人も存在意義の規模通りに確実に存在する

世界的ベストセラー「サピエンス全史」(歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ教授)の「第2章 虚構が協力を可能にした」で「認知革命」に触れ、人類だけが架空の事物「虚構」について語る能力を獲得し、共通の「虚構(神話)」を紡ぎ出し「協力する」という空前の能力を得たことが現代につながっていると記しています。「虚構」を前提に「協力」し成長する象徴的事例としてプジョーという会社を「プジョー伝説」という項で取り上げています。

現代の私たちも「理念(現実化したい理想とする今~未来)」を掲げ、それを現実化し社会貢献に繋げることで経済的に成立する優れたシステムの中で生きています。この経済システムも人間の想像力が創り上げました。

このシステム下では「個」も「法人」も「理念の現実化(存在意義)の規模」通りに必ず成立します。そして、「理念」は「個」と「法人」の数だけ存在します。つまり、全ての人と法人が経済的に成立するということです。

Respect社は、全ての人と法人が安心して「理念」に集中できる社会を実現したいと考えています。

 

誤解

  • 企業理念はコピーライターが作る
  • 企業理念は宣伝文句
  • 企業理念は掲げるもの
  • 企業理念は周年事業の記念に変更するもの
  • 企業理念と経営計画は別物
  • 企業理念と事業活動は別物
  • 企業理念は浸透させるもの

などなど、企業理念に関する間違った解釈が企業経営を脆弱にしているように感じます。


Respect,incが考える正解

  • 企業は「理念」を売っている
  • 企業理念という本質が商品やサービスとして現実化している
  • 「商品」を売ろうとすると「やらされ感」になるが、「企業理念」を売ろうとすると「やる気」になる
  • 企業理念を売ろうとすると商品やサービスが着実に売れる
  • 企業理念を売っているといつの間か浸透している
  • ・・・

企業の創業時には「理念」しか存在していません。実績も商品もサービスも現実化していない「理念」に投資家や金融機関はお金を出します。つまり「理念」を買ってもらうことが事業活動の「本質」ということになります。

「顕在化した商品・サービス」を売っているように見えますが、実は売っているのは常に「理念」であるということです。

「理念」を買いたいというマーケットが必ず存在し、その確信が「お金」を動かし拡大再生産していく仕組みを「経済」と考えると自然です。

「法人」は「理念」に「協力」する「人」が集まることで起こります。したがって、「理念を確信する人の数」=「理念の規模」=「業績の規模」です。その規模で経営は必ず成立するのです。



【“Respect,inc.が考える正解”を会計図で表現】

「資本」は①番に位置し、「資本金=現金」は「資産」となり②番に位置します。「現金」を「費用」に変え事業活動することは③番に位置し、結果もたらされる「利益」は④番に位置しています。

創業時は活動実績も決算実績もないので「損益計算書」は存在しません。投資家や金融機関が実績もない企業に出資や融資という形で「現金」を提供するのは、①番「資本=理念」への期待と信頼があるからです。もっと言えば「理念実現」が「利益」を創る源泉であり、その確信があるからこそ、大きな資金投入の判断が可能となるのです。つまり「理念」を販売して「利益」を得ることが商売の本質ということになります。

しかし、創業経験のないビジネスマンは「損益計算書」による判断が習慣化しているため、過去実績から未来を予測しようと試みます。成長市場、成熟市場であれば、この判断基準は一定の確率で機能します。

今、私たちが臨む社会は、AIの登場など急激な科学進化により大きな産業革命の最中にあります。そして、新型コロナという世界共通の脅威がその流れを加速させました。

あらゆる企業の未来が、これまでの実績の延長上での予測が不可能な環境へと追い込まれたように思います。

改めて、「資本=理念」を再認識・再構築し、新価値観を求めるマーケットに対応した経営計画再構築がすべての経営にとって必須ではないでしょうか。