理念経営

会計で解説する理念経営

「資本」は①番に位置し、「資本金=現金」は「資産」となり②番に位置します。「現金」を「費用」に変え事業活動することは③番に位置し、結果もたらされる「利益」は④番に位置しています。

 

創業時は活動実績も決算実績もないので「損益計算書」は存在しません。投資家や金融機関が実績もない企業に出資や融資という形で「現金」を提供するのは、①番「資本=理念」への期待と信頼があるからです。もっと言えば「理念実現」が「利益」を創る源泉であり、その確信があるからこそ、大きな資金投入の判断が可能となるのです。つまり「理念」を販売して「利益」を得ることが商売の本質ということになります。

 

しかし、創業経験のないビジネスマンは「損益計算書」による判断が習慣化しているため、過去実績から未来を予測しようと試みます。成長市場、成熟市場であれば、この判断基準は一定の確率で機能します。

 

今、私たちが臨む社会は、AIの登場など急激な科学進化により大きな産業革命の最中にあります。そして、新型コロナという世界共通の脅威がその流れを加速させました。

 

あらゆる企業の未来が、これまでの実績の延長上での予測が不可能な環境へと追い込まれたように思います。

 

改めて、「資本=理念」を再認識・再構築し、新価値観を求めるマーケットに対応した経営計画再構築がすべての経営にとって必須ではないでしょうか。