・・・たとえば上司の一言で、無意識に怒りが誘発された人は、それを抑止しているものの、そのあともイライラして仕方がない。このイライラは上司への反撥として流れ出そうとした心的エネルギーが、それを止められたために、出口を求めて流動していることの意識的体験である。ところが、家に帰って、子どもを叱りつけて、そのあとでイライラが解消してしまう。上司によって流れを誘発された心的エネルギーは代理物を見出すことによって流出し、平衡状態がもたらされる。(「無意識の構造(河合隼雄著、中公新書)」)
「心的エネルギー」という概念を「理念経営」の視点から考え下記に記してみます。
揺るぎない経営をする経営者の「心的エネルギー」は、自身に降りかかるあらゆる現実を「理念」という一貫した出口を通して流出させる習慣化がなされていて、揺るぎようのない平衡状態が常時保たれているように感じます。
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